本当の国家像を求めて

 2010年の幕開けから2週間が過ぎ、3連休をピークに新年会も一段落しました。

 新年になっても、挨拶で度々耳にする言葉は、昨年の流行語大賞にもなった政権交代の四文字です。しかし、鳩山政権発足から4ヶ月にして、内閣支持率は50%前後と、発足時からは20ポイントも下落。新政権の政策運営が、国民の期待に応えられていない証でしょう。

 それにもかかわらず政党支持率の差は縮まらず、自由民主党の支持には大きな回復が見られません。我が党が政府案に代わる政策の選択肢を提示できていないからではないでしょうか。

 自由民主党は一日も早く、分かりやすい国家像、目指すべきビジョンを国民に示し、国会論戦を通じて政府の政策との優劣を競わなくてはなりません。

 今日から始まった通常国会での同士の活躍に期待しながら、私は日々現場の声に耳を傾け、日本再生のシナリオづくりに役立てていきたいと思います。

あけましておめでとうございます

デフレと円高の厳しい経済状況のなか、新年が幕を開けました。今年こそ不況に打ち勝つ年としなくてはなりません。
 さて、鳩山内閣の発足から3カ月半。ハネムーン期間の経過とともに、支持率も徐々に低下してきたように見受けられます。
 今月後半には、いよいよ補正予算と22年度当初予算を審議する通常国会が始まります。野党自民党にとって国会論戦は存在感を示す絶好の機会。この場に参加できないのは無念ですが、その分も我が党の再起をかけた政権構想の構築に心を砕く所存です。
 総選挙の敗北の反省のうえに、我が党は立党の原点に戻り、自由と民主の下に正しい保守の旗を立て再生に向けスタートを切りました。
 一人の判断より多数の判断を、一時期の熱情より時代を超えて積みあげられてきた良き伝統・規範・秩序を大切にする。それが私たちのめざす保守主義です。時代に適さぬものは改め、秩序の中に進歩を求めていきます。
 一人ひとりの豊かな生活の実現のためには、何よりも国富を拡大する成長戦略が重要です。中央政府の役割は、持続可能な財政規律のもと国民の安全で安心な生活基盤を構築すること、そして、政府の過剰な介入を避け、民間セクターが個性と多様性を発揮できる自由で活力ある社会を構築することでしょう。
 今年は寅年。阪神タイガースの大活躍とともに、再生自民党が政権奪還に向けて大いに咆哮したいと思います。
 今年も変わらぬご指導ご鞭撻をお願いします。

我がまちより

 灼熱の太陽のもと、激しい戦いがくり広げられた真夏の総選挙から早や三ヶ月。街に木枯らしが吹く季節となり今年もあと一ヶ月となりました。皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。

 政治に変化を期待する国民の選択により、政権交代が実現し民主党中心の連立政権が発足しました。今般の政権交代劇は、私にとってつらく厳しい経験となりました。しかし、見方を変えれば、小選挙区制度導入から十数年を経て、ようやくわが国にも二大政党が政策を競う基盤ができたとも言えます。

 新政権の総合的な評価には今少し時間が必要と思いますが、マニフュスト原理主義とも言える政策決定・成長戦略の見えない経済運営・普天間移設問題に於ける不安定な政権運営などには疑問を持たざるを得ないところです。

 ベルリンの壁の崩壊とともに東西冷戦が終結してから20年。今、世界は、アメリカ一極構造から、多極構造に向けた大転換を模索しています。世界の成長センターであるアジアに位置する日本は、その経験と技術力を生かして地域経済の健全な成長を牽引するとともに、日米協調を基軸にアジア太平洋の平和と共生に貢献する責務を負っています。

 このような状況の中、国民が政治に求めているものは、閉塞感を打ち破り成熟社会を切り開く明確な将来ビジョンではないでしょうか。私たちは、今こそ自民党がめざす国家像、成長戦略を明確に揚げ、国民の信頼を回復し政権奪環に備えなければなりません。

 自由民主党兵庫県第十選挙区支部長として、我が党の政策の発信と皆様の声の政策への反映の先頭に立つべく、出直しの第一歩を踏み出しました。

自民党再生に向け皆様のご意見を頂ければ幸いです。