仕分けの前に

 雪不足で開催準備が間に合うのかとの懸念もあったバンクーバー冬季オリンピックも大盛況のうちに閉幕した。

 人口約60万人(カナダ第3)の都市で開催されたということもあるだろうが、どの競技会場も多くの観衆で溢れていたのが印象的だった。

 日本の選手団は銀3銅2の計5個のメダルを獲得した。日の丸を背負って全力を尽くして頑張った選手の皆さんに心から拍手を贈りたい。

 今回の獲得メダル数が多いとみるのか少ないとみるのかは意見の分かれるところだ。しかし「参加することに意義がある…」と言いつつも、お隣の韓国選手団の大活躍を見て、競技スポーツ強化の必要性を感じた方も多いのではないだろうか。

 日本の選手強化費は国費ベースで27億円。対して14個のメダルを獲得した韓国は100億円、30個のメダルを獲得したスポーツ大国ドイツは275億である。