7日午前11時半、奈良市で参議院選挙の応援演説をしていた安倍晋三元総理大臣が暴漢に銃で撃たれ、夕刻に亡くなられました。
安倍元総理は憲政史上最長となる8年8か月にわたり内閣総理大臣の重責を担われました。卓越したリーダーシップ、類まれな実行力によって内外の諸課題に果敢にチャレンジし、我が国の針路を切り拓いてこられた政治家でした。
アベノミクスによる大胆な金融緩和と財政投入は、円安・株高への転換を実現し、長期デフレ脱却の起点となりました。これにより400万人余りの雇用も創出されました。
また、教育改革や安全保障、憲法改革など、国家の基本的な課題に取り組み、批判に屈することなく自らの国家観を追い求められてきました。
地球儀を俯瞰する外交を展開し、「自由で開かれたインド太平洋構想」を提唱するなど、国際社会での日本のプレゼンスを大いに高めてこられました。
日本という国家を誰よりも愛し、その将来を憂い、進むべき道筋を提唱され、そして大きな功績を残されてきた政治家、安倍晋三。その人生がこのような形で閉じられてしまったことは、重ね重ね残念でなりません。
我が国はとても大きな存在を失いました。今はただ、ご冥福をお祈り申し上げます。