最近流行りのTV番組のネット話題やニュースのランキング、先週末のある局のニュースワードランキングによると、マーリンズのイチロー選手の日米通算4,257安打達成。日本各地に出没する“クマ”の騒動。海外からは、103名を殺傷した米フロリダ州銃乱射事件や上海ディズニーランドオープンなど、多彩な話題がランキング入りしていた。
なかでもダントツのトップは、舛添都知事に関するニュース。
多額の出張旅費に端を発したこの問題は、公用車使用の可否や過去の政治資金の使い方まで波及し、最終的に舛添知事は辞任に追い込まれた。
知事は本日辞任するが、話題の焦点は早やポスト舛添に移っている。様々な候補の名前があがっているが、果たして誰に落ち着くのか?目下の最大関心事である。新知事を選ぶ選挙は7月31日投開票。10日の参院選に加えて知事選も重なり、今年の東京は激暑の夏となりそうだ。
参院選は今週22日に火ぶたを切る。
安倍総理は国会閉幕後の記者会見で、消費税の引き上げの再延期を「新しい判断」と定義し、公約の変更になるので“国民に信を問う”とした。勝敗ラインは「与党の改選議席の過半数確保」に定めている。
前回衆院選の公約や政権運営の審判を受けるという意味で、われわれ衆議院議員も審判の対象ということになる。これまでの参院選とはいささか意味合いが違ってくる。
勝敗の帰趨を握るのは全国32の1人区だろう。今回は候補者一本化による野党統一候補が実現し、自公VS全野党のガチンコ勝負となった点でも従来とは違った参院選である。
高い水準を維持している内閣支持率や政党支持率からは、与党候補有利との目算が立つ。一方で、過去の参院選の得票数実績から、与党候補と野党候補の合算得票数を比較すると、多くの選挙区で拮抗または野党が上回っている傾向にあり、情勢は極めて厳しいものがある。
世論調査で有利であったとしても、決して予断は許されない。不用意な発言は選挙戦の風向きを大きく変えることもある。
1998年の橋本龍太郎内閣での参院選は当初自民党の大勝が予想されていたが、恒久減税を巡る選挙中の総理並びに閣僚の迷走発言により一転大惨敗。結果、橋本内閣は退陣し政変となった。近いところでは、2010年の参院選で菅直人首相が選挙中に唐突に消費税増税を訴え、1人区で8勝21敗と大敗し、民主党退潮のきっかけとなったことは記憶に新しい。
今回1議席増となった兵庫選挙区は、公明党が24年ぶりに候補者を擁立し3議席を有力5候補(自民、公明、民進、お維新、共産)が争う激戦区となった。
来月10日の投開票日まで暑い日々の中、ホットな戦いが続く。
まずは、我が党公認候補の末松信介氏に加えて、推薦している伊藤孝江氏の当選により、与党で過半数超えを目指して頑張らなければならない。
しばらくは参院選に集中したいので、次号は参院選後に。