セ・界情勢

中東におけるISISの跳梁跋扈、EUにおけるギリシャの債務問題、東南アジアでの領土領海紛争等々、洋の東西を問わず世界情勢は混沌としている。

これらの動向に歩調を合わせたわけではあるまいが、今年のセリーグ(セ界)ペナントレースも混沌としている。

我らが阪神タイガースは中日を相手に開幕3連勝を飾りスタートダッシュを決めたものの、その後は一進一退で負けが先行していた。セパ交流戦前5月24日の順位は21勝25敗、勝率0.4565の借金4の5位。

交流戦は10勝8敗で冴えなかったものの、セ・リーグのトップを独走していたDeNAが3勝11敗、巨人も7勝11敗で、なぜかタイガースがセントラルの1位だった。

そしてついに、7月3日(金)のセ順位表で、俄かには信じられない異常事態が発生した。1位ヤクルトは37勝38敗1分、タイガースは2位で36勝37敗1分。つまり、1チ-ム140試合のリーグ戦の過半を消化しオールスターが近づいている時点で、セで勝率5割をキープしているチームが不在、前代未聞のことだ。

その後、阪神タイガースは藤波の活躍などで首位に再浮上し、そのタイガースのみが5割(0.507)を超えている。ただし、ただいま首位と言ってもその内容を見るといささかお寒い内容である。

まず、7月5日現在の防御率3.85はリーグ最下位で得失点差は断トツの▲71、チーム打率も最下位の巨人に次ぎ5位である。盗塁数においてもタイガースは断トツの最下位、ホームラン数も4位と破壊力もない。こんな状況で首位に立っているのは、ベンチワークが優れているのか?、いや、それよりも甲子園のファンの皆さんの力にちがいない。

思えば初の日本一に輝いた1985年も戦力が高いとは言えなかった。クリーンナップの甲子園バックスクリーン3連発の豪快さのみが鮮明な記憶として残っているが、実はオールスターまでのタイガースは出塁するとバンドで進塁させて、掛布、バース、岡田でランナーを還させる。そして最後は投手リレーで逃げ切るといった地味な試合運びが必勝パターン。そして1985年もお折り返しのオールスター前は首位であった。

得失点差ダントツで防御率最下位である現時点のチーム状況は、30年前と何かオーバーラップするものもある。こじつけかも知れないが大いに期待!する。

決戦の8、9月に向けて今年も虎キチは「優勝」の2文字に思いを馳せる。

さて、国政の舞台では、党の若手議員の勉強会で不適切な発言により一時国会審議が紛糾した。応援団のつもりだったのかもしれないが、言論の自由を否定するような発言は言語道断である。

安全保障関連法案は、国民の生命と安全、生活を守るのみならず、日本が世界平和の一翼を担う礎ともなる法案である。今一度襟を正して、国民の理解を深めていく必要がある。

なでしこジャパンワールドカップ準優勝、連覇のプレッシャーの中で頑張った彼女達は偉い。心から拍手を贈り健闘を称えたい!