【号外】菅直人氏再選

猛暑の中、2週間の熱い戦いが終り、14日の民主党大会で菅総理が再選された。
新聞各紙では「菅直人(氏)圧勝」と報じているが、果たしてそうだろうか?
確かに、党員・サポーター票、地方議員票、国会議員票いずれも菅氏が勝利はした。
しかし、国会議員票は僅か6票差でしかない。

世論と永田町のねじれと言われているが、圧倒的な世論の支援にも拘らず、国会議員では五分五分の結果となったのは何故なのか?
世論の菅氏への評価は、首相としての任期の短さ故の恩赦、そして、金権疑惑が晴れない小沢氏と比較した場合の相対優位でしかないと言う理由もあったことを、菅氏は認識した方が良いと思う。

代表選が終わって焦点は党役員人事と組閣に移った。

世論の声に応え、党分裂の火種になりかねない脱小沢人事とするのか?
それとも挙党一致の美名の下に小沢氏に妥協するのか?
どちらを選択するかで、政策にも大きな影響がある。
いずれにしても菅氏には悩ましい選択になることだろう。

日本政府の混迷を予期してか、円高はさらに進んでいる。
尖閣諸島での漁船の領海侵犯を巡り、中国政府は強硬姿勢を崩さない。

23日からは国連総会も待っている。
我が国が国際的窮地を脱するには、絶好の機会にできるかもしれない。
ここは菅直人の外交手腕をじっくり見てみたい‥‥。